『紺碧のサリフィーラ』と今は亡きC★NOVELS大賞雑感
第4回C★NOVELS大賞特別賞受賞作です。
評価 ★★(2.5)
全体的に薄めの話でしたね……。
月蝕の夜だけ現れる神の島シェインをめぐる物語なのですが、題材は幻想的なのにストーリーが平坦な感じ。
海軍に追われている設定も謎で。
主人公の設定とストーリーが、どうもちぐはぐな感じを受けました。
メインの女性が出てこないのは、珍しいパターンかと。
C★NOVELS大賞は、数年前に終わっています。
路線としては創元ファンタジイ新人賞に近かったと思うのですが、あちらが秀作を輩出しているのに対し、こちらは『煌夜祭』以外はそんなにパッとしなかったかなーという印象です。
あ、『聖者の異端書』は好きでした。読んだのが前すぎて、よく覚えていないんですが。
癖があって好き嫌い分かれる感じなのは、記憶してます。
Cノベ大賞の受賞作は『煌夜祭』や『聖者の異端書』を読んだ後、期待していくつか読んだのですが、『紺碧のサリフィーラ』のように首をひねる作品が多かったように思います。
少し硬派なファンタジー路線を目指しているのかと思いきや、ラノベよりのが出版されたりと……。
個人的に『翡翠の封印』も嫌いじゃなかったのですが、評価が低めな理由もわからないでもない……という感じ。
こちらは大賞ですので、『煌夜祭』レベルを期待された……というのもあるのでしょう。
もう少し賞の傾向を定めたら、続いたんじゃないかなあ……と思ったりします。
とはいえ創元ファンタジイ新人賞も休止ですからね。あちらは作家が集まったから、なのかな?
そういえばCノベ大賞の中で評判が良かった『天盆』が、積み本になっています。読んだら感想書きます。
なお、サリフィーラの作者さんは別名義で、メディアワークス文庫等で活躍されているようです。
これはサリフィーラ以前に読んだのですが、内容を忘れてる……。
続刊を読まなかったことを考えると、合わなかったんだと思います。
ちょっと私とは相性が悪いのかもしれませんね……。