流血女神伝シリーズ 感想
壮大なシリーズでした。
評価 ★★★★
古い作品ですが評判がいいので前々からいつか読もうと思っていたのです。
なんとなく最近読み始め、外伝以外読破しました。
主人公カリエの波瀾万丈記、と思いきや最後あたりはルトヴィアという国がどうなるか……他のキャラクターの運命は……といった具合に進むので、群像劇化していましたね。
続き以下はネタバレ感想
エドとくっつくなら、最初からくっついて欲しかった。
バルアンとくっつく必要性はあったのでしょうか……。
このエティカヤの王バルアンが特に魅力なしなので（イケメンじゃない、というだけでなく性格的にも……。周りに持ち上げられてもこちらに伝わってこない）、カリエが惚れる理由がわからなかったです。
ただエティカヤ王を生むって事実が必要だっただけ？
エティカヤ編も長い割に何だかな……という感じで。海賊になるくだりはいらなかったと思う（笑）
トルハーンも、無理矢理出てる感じがして。
ザカール編が一番面白かったですかね。リウジール、もっと救われてほしかった……。
怒りに燃えるバルアンとは何だったのか。暴君になって死んだみたいだし。
最後は何の見せ場もない悪役になってましたね……。
ザカリアのやりたかったこと、わからないのでもないのですが、最後にあんなにフランクになるなんて……。恐ろしい女神だったのではなかったのか。
伏線回収しきれていないなあ、というところも結構ありまして。
最終巻はとにかく出来事をガーッと書いていく感じなので、が読むの一番大変でした。
色々気になることもあったのですが、ここまで壮大な少女小説は今時読めないだろうなあ、と思いますしラスト付近以外は次どうなるか気になって読み進めるぐらい面白かったです。
