トコトコ読書雑記

読んだ小説について語ります。たまに映画の感想も

『災獣たちの楽土1 雷獅子の守り』感想

前回Cノベ大賞の話をしたのは、これを読む予定があったから、という理由もありました。
第7回C★NOVELS大賞特別賞受賞作。

評価 ★★★

もう、これは損してます。何って、文章で。しかも会話文。
主人公が「わし」で「じゃ」口調なんですよね。で、ヒロイン(なのか?)の獅子も同じ口調。他の仲間も、同じ口調。
く、区別がつかない。

あの、何でこんなややこしいことにしたんでしょうか。
しかも、のじゃ口調って普通の口調より読むの辛いのですが……。

ストーリーは結構面白かったです。災獣という設定も良い。
なのに、文章のせいで大きなマイナスとなりました。
あとキャラクターが多すぎますね。同じ口調で区別つかないのに。
みーんな「だもの」って言うんです。一ページに何回「だもの」を見ればいいのか、ってぐらい……。
地の文は、いまいち情景がわかりにくいかなというぐらいで平均的なので、会話文のひどさが足を引っ張ってます。

もうちょっと、編集や校正がアドバイスしてあげたら良かったのでは……。
純粋な面白さが、伝わってこないです。

これ三部作なので、あと二冊買ってあるのですよね。
少し改善されてるといいなあ、と思いつつ次作を読みます。