トコトコ読書雑記

読んだ小説について語ります。たまに映画の感想も

『雛翔記 天上の花、雲下の鳥』感想

雛翔記 天上の花、雲下の鳥 (集英社オレンジ文庫)
 

評価 ★★

古代日本っぽいファンタジー
期待大だったので、辛め評価です。★★★と迷ったのですが……。

ネックとなるのが、視点(章?)変更の多さですね。しかも「ヒーローの先生の回想」などに飛ぶので、混乱を誘います。

突然出て来た少年の行く末も、あっという間過ぎて同情する間もなかったです……。

ヒーローの川彦にも感情移入できず。
花王のほうが好きでした。こちらをヒーローにしたほうが、すわりが良かったのでは……。それだと話が変わってしまうし、色々問題もあるのですが。

我鳥や汝鳥の設定とか、何より世界設定はすごく良かったです。
それだけに勿体ないなーと思った一冊でした。

しかも終わりが「続く」感じなんですよね。スッキリしない。

 

mayread.hatenablog.com「神招きの庭」といい、オレンジ文庫は続刊前提で出すのが多いのかな。
それならナンバリングしてほしい!とまた思うのでした。