トコトコ読書雑記

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『ブルーローズは眠らない』感想

『ジェリーフィッシュは凍らない 』に続くシリーズ第二弾です。

ブルーローズは眠らない

ブルーローズは眠らない

  • 作者:市川 憂人
  • 発売日: 2017/09/21
  • メディア: 単行本
 

評価★★★★(4.5)

前作と同じで理系ミステリー。
こっちは遺伝子なので、ジェリーフィッシュよりも取っつきやすいかも?

舞台はもちろん(シリーズものなので)同じU国(というかアメリカ)。
主人公のバディも出て来ます。でも、あの軍人さんを引き続き出す必要があったのか大いに謎です(笑)

構成もよく似ていて、読者は交錯する文書に混乱を誘われるでしょう。
入り組んだ構成はよく考えられているので、なかなか推理はできませんね。気持ちよく騙されました。

中心テーマとなっているのは、青い薔薇ということもあって、物語自体が美しさを内包しています。
ただ、その美しさは悲しさを含むもので……。

前作より好きかも、という要素もあったのですが、同点となっております。
理由は、こちらのトリックのが納得しづらかったからです。

 

以下はネタバレ感想。ジェリーフィッシュのネタバレもあるのでご注意を。

ジェリーフィッシュとブルーローズは、犯人の動機がどちらも「復讐」です。
続く三作目もこれは共通しているのかな?

次は動機にも注意して読んでいこうと思います。