『デ・コスタ家の優雅な獣』 感想
珍しい?マフィアものの少女小説です。
評価 ★★★★(★半分の記号がないので表現できませんでしたが、四つ星ではなく4.5★で!)
いやー、面白かったです。
前々から気になっていたのですが、手を出せない内に忘れており……。
角川電子書籍読み放題キャンペーンで、こちらを読んだ次第です。
マフィアものなので、容赦ない展開の連続です。
そもそも主人公ロザベラが連れて来られた理由やデ・コスタの歴史からして、なかなかえげつないです。
少女小説なので(?)恋愛要素も割と多めです。
初めはノアが格好良すぎて惚れ込んでたんですが、ダリオが株を上げすぎて印象を上回りました。
私の中では ダリオ>>ノア です! ダリオ良い男だよ、本当に。
ネタバレにならない範囲で言うと、役どころ的に仕方ないんでしょうけどね……。
やや納得いかないところ(詳しくは続き以下で)もあるので、0.5マイナスにしましたが、全巻とても面白かったのでおすすめです。
結構前の作品なので、電子でしか手に入らないと思いますが、最近では珍しいクールでダークな少女小説ですので興味ある方は是非。合本版がお得だと思います。たまにセールしてますし。
最終刊ネタバレあるので、この後は続き以下に収納します。
いや、わかってたんですよ。ダリオが当て馬役ってことは!
ヒーローがノアってことは!
それでも、あの結婚式からの離別は惨い。
こういう時、乙女ゲームならなあ……とか思ってしまいますね。乙女ゲームならダリオルートあるはずですものね。
三角関係ものの、辛いところでした。
あと、エミリオについては掘り下げが少し足りなかったかな……と思います。ダリオに執着する理由が、最後まで明らかにされなかった。(ノアが弟じゃないから、と察しはつくのですが。それだけだろうか?と)
全五巻と読みやすい巻数に収まっているのは魅力なのですが、もしかしたら著者はもう少し長い構想で考えていたのかもしれません。
ラスト付近、ノアの活躍ぶりがイマイチだった理由もそこにある可能性も……。
……と、不満も言いましたが、それでも面白い『デ・コスタ家の優雅な獣』。読めて良かったです。