『鬼憑き十兵衛』感想
大塚已愛『鬼憑き十兵衛』
「日本ファンタジーノベル大賞 2018」受賞作です。
疾風怒濤と言いたくなるような勢いの物語でした!
評価★★★★★
まず、主人公・十兵衛の強さが小気味よい。でも、ただ強いだけじゃないのが良いですね。
そしてそして、ボーイミーツガールですよ! 純愛要素がめちゃくちゃ良かったです。
戦闘に次ぐ戦闘なのですが、ストーリーに緩急があって飽きない仕様になってます。
かなりグロい描写があるので、グロが苦手という方はご注意を。
キリシタン迫害……こんなに惨いとは……。
凄惨な描写もありましたが、美貌の鬼・大悲の言動がコミカルで癒しです。戦闘的にも頼りになるし。
十兵衛の危なっかしさを上手く補強してる感じですね。
読後感も良かったし、とにかく「アツい」一作でした。
是非こういう作品をメディアミックスしてほしい。映画でも漫画でも、すごく栄えると思います。