トコトコ読書雑記

読んだ小説について語ります。たまに映画の感想も

『アルビオンの伝令 白銀の光導、黄金の王』感想

イラストとあらすじに惹かれ、購入。

評価 ★★★

いまいちストーリーが盛り上がらなかったなーという印象です。
あと異世界ファンタジーなのに、サラ・エヴァンスって主人公の名前、英語英語しすぎてて異世界感がない。

別に英国風ってわけでもないのだから、もう少し馴染みのない言語の名前にするとか、造語にするとか、方法はあったのでは……。

あと「きれいな髪」の定義とは!? 変わった色とか光る髪とかにした方が良かったのでは。「きれい」って主観ですし。

サラは「好き!」といえるキャラでもないですが、無難な主人公です。
でもヒーローのノアが、めちゃくちゃ好き嫌い分かれるような性格をしていまして……。
サラはノアのどこを好きになったんだ? 顔か?
一応見せ場(とおぼしきところ)はあるのですが、いまいち格好良くない。なぜでしょう。

良いところは、独特な設定と、ソツなくまとまっているところですかね。
イラストも表紙・挿絵ともに良かったです。

 

この作者さんはデビュー作のこちらも読みました。

 評価 ★★

これまた独特な設定なのだけど、ストーリーがなんかスッキリしないのと「秘宝」の正体にずっこけたので……。序盤から中盤が面白かったので、期待したのですが。

あとヒーローの出番が全然なくて、ヒーローに関してはこじつけっぽい設定も気になりました。

くわえて、表紙は美麗だけど中身の挿絵が残念でした……ラフみたいな感じで。これは作者さんが気の毒です。Kindle版だったせいもあるのでしょうか?

 

二冊読んで思ったのが、どうもこの作家さんは「こう進むだろう」というストーリーを裏切る傾向にあるようです。それが盛り上がるなら良いのだけど、なぜか平坦。

良くも悪くも癖がある作風なので、好きな人は好きなんじゃないかな~っと思います。