トコトコ読書雑記

読んだ小説について語ります。たまに映画の感想も

『金星特急』感想

この前「途中まで読んでる記事」を書きましたが、ようやく最後まで読みました。

金星特急 (7) (ウィングス文庫)

金星特急 (7) (ウィングス文庫)

  • 作者:嬉野 君
  • 発売日: 2012/12/08
  • メディア: 文庫
 

評価 ★★★★(4.5)

面白かったー!

ちょいちょい気になるところもあったので満点ではありませんが、続きが気になってページをめくる手が止まらないシリーズでした!

いまいち乗り切れなかったのは一巻だけで、あとはずっと面白かったですね。
個人的には、二巻三巻が面白さの頂点だったかな。

以下はネタバレ含みます。

何が気になったかって、キャラクターの多さですかね。
無名なんかは大事な役割あるのに、イマイチ印象が薄かったり。ヤグチユキは意味深だったのに、出す必要あったのかわからないキャラクターでした。
全体的に月氏が出過ぎ感あった。

伊織兄ちゃん大好きですが、彼も役どころが……。
グラナダに来ずに暗躍のが良かったなー、と。

もうグラナダあたりはキャラが多すぎて、疲れました。

彗星がかわいそすぎるなあ、というのも。
うーん、実は最後まで砂鉄とユースタスのカップルが応援できなかったんですよね。個々のキャラは好きなのに。
せめてプラトニックでいてほしかった、という我が儘。

あと何巻か忘れましたが、金星と女の子視点で旅を再度追いかけるシーンはさすがに飽きが来ましたねえ……。

 

ラスト、金星の結末については哀しいけど納得でした。
ルールを破り、罪を重ねすぎた彼女は英雄になった錆丸の手で……というのが美しく、腑に落ちるエンドでした。

 

気になるところもあれど、それも勢いでねじ伏せてくれるようなパワーをもったシリーズでした。楽しかった!