「後宮の夜叉姫」感想
昨今あふれている後宮ものですが、メディアワークス文庫では珍しいな~と思ったのと、あまりに表紙が美しいので気になっていた一作でした。
あと「男性作家が書く後宮ものってどんな感じなのだろう?」という興味もあり。
そして先日からKindleで半額セール対象だったので、買うに至りました。
評価 ★★★(3.5)
総評としては、面白かった。
でも細かなツッコミどころがあるので、そこがマイナスとなり更に続刊前提の半端な終わり方はいただけず、3.5評価となりました。
要素としては、妖怪✕後宮✕中華ってライト文芸の売れ線をこれでもか!と入れた感じですね(笑)
でも上手い具合に短編連作形式で読ませつつ、しっかり一本の話になっていたので、好感が持てました。
ツッコミどころの一つとしては、「科挙を受けられるのは男子だけ」と知らない主人公と村人……。いくら世間知らずでも、無理がありませんか。
それにこの科挙設定は別に生きてないっていう。主人公の賢さが伝わってきませんでした……。
あと終わり際が、ええーっとなる展開で。
とはいえ、続きも買おうかなと思える面白さでした。今度は美麗表紙を手元に置きたいので、紙で欲しいです。