八咫烏シリーズ 感想
言わずと知れた話題作。
Amazonで、かなり賛否分かれていたので読むまで迷ったのですが……最近、なんとなしに手に取りました。
結論としては、面白かったです。
評価は巻ごとに分かれます。
一巻『烏に単は似合わない』の評価 ★★★★
読み始めは、「なぜこれが松本清張賞!?」という感じだったのですが、後半の怒濤の展開で納得しました。個人的に、この巻が一番好きです。真相が読めず、驚いたからですね。
若宮の登場が唐突すぎる!という意見も多いようで……たしかにそうなんですよね。ここでマイナスです。
これは二巻想定で書いてたのかな、と邪推してますが、どうなんでしょう。
では二巻の評価に移ります。
評価 ★★★
一巻の裏側、といった感じなのであまり新鮮味がなく、この評価となりました。
あと、あんまり主人公の雪哉が好きになれないまま終わってしまいました。
次いで、三巻。
評価 ★★★(3.5)
二巻より面白く感じました。新しい要素が出て来て、ガラッと雰囲気が変わるのがポイントですね。
続きまして、四巻。
評価 ★★(2.5)
かなり辛い評価です。理由としては、この作品に学園もの要素を求めてなかったからですね。あと後半の急展開がちょっと、いただけません。もう少しページ数を費やしてほしかったところ。
五巻は……
評価 ★★★★
と、かなり上がりました。純粋に先が読めなかったし、面白かったからです。
この巻は、舞台も主人公も変わって新鮮でした。真実がわかり、スッキリした気持ちになったのも大きいです。
でも、この巻は賛否両論ありそうです。
最終刊となる六巻は……
評価 ★★★
五巻の裏側を描かれるので、二巻と同じく新鮮味がない……といった要素でマイナスとなりました。
あと、やっぱり雪哉が好きになれなくて……うーん。
総合評価は★★★★です!
不満もあったけど、面白いシリーズでした。
好きなキャラクターを見つけられなかったので、★★★★★にはできませんでした。
更に私の場合は、「何度も同じ話を読まされたくない」気持ちが強いので、二巻や六巻の評価が低めになってます。
それにどうしても、雪哉に好感を持てないと偶数巻は辛い……。
気になる方は是非、ご一読を!
一巻の種明かしはやっぱり、凄いと思うので。
あと、設定の作り込みが凄まじい。